そもそも道具選びの基本は「目的」ありき

「見た目も本格的なWebサイトがあっという間に作れる。しかも無料で」というサービスがいろいろあります。
無料で生成したWebサイトと、一から設計・制作したWebサイトの違いはどこにあるのでしょうか。また、どちらが良いのでしょうか。
これはWebサイトでなくとも他の様々なツールにも言えることですが、「要は目的次第」ということです。
コストを抑えつつ見た目もそこそこの条件を満たしている事が目的なのか、見た目も機能・効果も細やかな設定が可能であることが目的なのか、最初に設定するゴール次第です。

例えるなら、流行の見た目の靴が欲しければ、外観と靴のサイズの数値だけを意識して、ネットで、店で探せば、比較的容易に手に入れられるでしょう。
それとは別の目的で、自分の健康に最も資する靴が欲しいということであれば、自身の足を3D的に精緻に分析し、オーダーメイドで作る必要がある、という事と同じです。
大量生産型の靴で何ら問題なく機能することもごく普通に多々あるように、Webも無料で生成したもので充分という場合もあります。
無料のものには「無料」というコスト的な強い価値が、オーダーメイドには「精緻に最適化出来る」という価値がある。
いずれにせよ、道具というのは「目的を果たしてなんぼ」というものなので、どちらがどうという議論は「目的次第」ということに終始します。

では、比較的手間やコストが高くつく、オーダーメイド、つまり一般的には「オウンドメディア」ということになりますが、その意味や価値はどこにあるのでしょうか。

例えば、チェーン店のコンビニで、店長の思うがままに好きな商品を置き、好きな(店舗)躯体で営業出来るかと言えば、そうはいかないでしょう。
その店舗において、この商品を置けば確実に売上が上がるという個人的な分析と見解があったとしても、チェーン店としてありえない商品は扱うことが困難なはずです。
しかしオウンドメディアというのは基本的に独立運営が可能なので、オンリーワンな振る舞いも可能です。
その自由度の高さを活かせることが最大の強みであり、逆に言えば、その自由度の高さを活かさなければ、コストの観点から言えばメリットが少ないということになる。
運営の実情や未来予測をした時、これから発信するコンテンツが、所謂「出来合いのもの」で事足りるのであれば、簡易で無料のものが妥当かもしれません。
他との差別化、ユニーク度を強化したいと考えるのであれば、オウンドメディアを持つという選択に意味があると考えられます。

その事業、活動、個人らしさをコンテンツから逆算して、細やかに作り込むことが出来るのがオウンドメディアの最大の利点の一つです。
最初に道具とは「目的ありき」だと書きましたが、情報発信の目的として「より精度高く知ってもらいたい」という要求に対し、より精確に応えられるのは、やはりオウンドメディアだと思われます。

純粋培養されたオウンドメディアをコアとして、他の無料のメディアと連携させる方法も良いでしょう。
自身のメディアを持つ、情報発信をすると決めた時の参考になれば幸いです。

※オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社発行の広報誌やパンフレット、インターネットの自社ウェブサイト・ブログなど、企業や組織自らが所有し、消費者に向けて発信する媒体を指す。「ペイドメディア」「アーンドメディア」と合わせて、企業マーケティングの核となる3つのメディアとして認識される媒体といえる。
出典:ウィキペディア