ホームページの役割転換

ホームページなるものが世に出てから、随分と時が経ちました。
昔は「24時間働く営業マン」みたいな言われ方をしていたホームページ。
しかし時代は流れ、ホームページなしでもTwitterやFacebook、YouTubeといったSNSを活用し、利益化に成功している例はたくさんあります。
かつてはWeb上の急先鋒だったホームページも、今は新たなツールに次々と追い抜かれ、プレゼンスを発揮出来ない、うだつが上がらない窓際営業マンとなっていることも。
今一度、ホームページの役割を改めて考え、役割転換をさせるべきかもしれません。

WordPressを使ったホームページがありますが、そもそも、その管理・更新能力をきちんと有益に使いこなせているものでしょうか。
「連続的に、ターゲットに対して価値のある情報を発信し続ける」
というのは、口で言うほど簡単な事ではありません。
更新は大切ですが、その中身が大したことがないものなら、かなりの確率でその作業は「時間の無駄」にしかならないということは、実際に経験のある方ならばお分かりいただけると思います。
「WordPressのホームページを作った。これで更新も自分で出来る。どんどん更新して、これを事業の追い風にしよう!」
と考えても、次々と新しい製品やサービスを打ち出せる事は少なく、結局「年末年始の営業について」とか「昨夜の台風はすごかったですね」といった「ツイートで十分」な中身になっていかざるをえないケースが散見されます。
そう。それらはTwitterで十分なのです。
では、もうホームページは手持ち無沙汰でやることがない万年窓際族なのかと言えば、そんなこともありません。
タイムリーで鮮度の高い情報発信はTwitterやFacebook、インスタグラムのようなSNSに任せて、それらが拡散した細切れの情報のまとめ、詳細を引き受ければ良いのではないかと考えます。
SNSの情報は時々刻々と「流れて」行きます。そして、その情報量も断片的です。
それらがフックとなって、閲覧者が「より詳しく知りたい」と思った場合の詳細案内人として、ホームページの出番がある、と。

例えば、パン屋さんが新しいパンを出しました。それを写真付きでSNSで告知します。
詳細はホームページへ誘導し、そこではこだわりの材料の詳細な説明や、生産者のより詳しい声、商品の事がさらによく分かる高品質の画像等、一商品のありとあらゆる詳細を載せます。
言わば「より納得していただくためのページ」になるでしょう。
別の例えとしては、新作の映画やゲームの宣伝で、15秒ぐらいのざっくりした紹介がSNSなら、3分間のけっこう見応えのある予告がホームページ、という感じでしょうか。
なのでホームページに求めるのは高回転の更新能力よりも、「より丁寧で高解像度な情報提供」とすれば、役割が明確になると考えます。

図

目的が曖昧なままWordPressを導入して余計な管理工数を増やすぐらいならば、割り切った役割分担で運営した方が効率が良い、と考え方を変える。
セキュリティやメンテナンスにかかる手間やコストは、それらを付帯した大手の外部サービスを活用し、営為のエネルギーは極力、本業に投入する。

ホームページが新進気鋭の若手営業マンだった頃、現在のような便利で無料のツールがあふれかえるとは考えられていませんでした。
しかし、時は常に変化をもたらすもの。
その変化に合わせ、ホームページはWeb上の後方支援ツールにまわり、高速レスポンスは若手のSNSに任せるという「役割転換」。
役割だけが旧いままポジションが中途半端になってしまったホームページは、何よりその役割こそ、アップデートするべき時ではないでしょうか。